秋田駅の近くにあった満足度の高い居酒屋の話です。
適当に歩いて適当に決めたお店でしたが、とても良かったのでメモします。
観光客が何を求めているかということをわかってるお店でした。旅でたまにしか行けない地域だから、その土地の名物を何種類か食べたいという要望がまずあります。秋田のおいしいものを食べたという体験がしたいのです。
そのお店は、3000円くらいからのコースがあって、 一通りの定番名物が食べられるようになっていました。
コースは何種類かあり、旬の食材をメインとしたコースの他に、観光客を意識した定番名物のコースとかがありました。秋田だから、きりたんぽとか、比内鶏(ひないどり)とか。
それだけでも親切なのですが、さらに、旬系がよいのだけれどやはりきりたんぽは食べたいとか、そういった相談もOK。店主はすぐに察してくれて、コースも調整してくれます。この時点ですでに「相当わかってもらえている」と感じました。
名物は必ずその店のアレンジがされていて、ほかでは食べられないお得感があるものがほとんど。
米王国で日本酒も豊富ですが、わたしのように詳しくない人にとってはどれがいいかよくわかりません。そこでおすすめを聞くと、注文した料理にあうおすすめを出してくれます。そして、そのお酒の限定感(そのお店しかおいていないとか)を語ってくれます。
店主の時間のゆるす限り、自信を持って料理を1つ1つ説明してくれて、実際においしいです。なので、早い段階からこの人に任せておけばおいしいものが食べられるという安心感が得られます。それだけでその日の旅はいい旅になったようなものです。
こんなお店と出逢えるのが旅の醍醐味だと改めて感じます。
ここから学べることは、本当に基本的な事であるけれども 、 観光客は何を求めているかを考え実行するこということ。
- その土地のものをおいしく提供
- できれば1回で数種類味わえる
- (同じ名物が周辺の店に多いとしても)その店ならではの工夫を伝える
値段が手頃とか、店が清潔とか、接客が丁寧とか、そういった要素ももちろん大切です。でもこのお店は他が印象に残らないくらい、上記がとてもすぐれていました。
おそらくまた秋田駅に行くことがあったら他の店をチャレンジすることなくよってしまうと思います。
あぁ、締めのラーメン が売り切れていた(スープ終了)のが残念でした。あのおっちゃんの作るラーメンなら絶対うまいはず。そしてのこだわりをきちんと説明してくれるはず。