【旧谷中村・渡良瀬遊水池】鉱毒被害を受けた村は今、自然の象徴に

「『足尾銅山 鉱毒問題』』の犠牲になった『旧谷中村』はいまどうなっているか?」

そんな方は旧谷中村 跡地の見学をオススメします。

旧谷中村があった場所には今、日本最大の遊水池(水の量を調整する池) 渡良瀬(わたらせ)遊水池があり、すぐれた自然環境のシンボルとなっています。

ここがオススメ

  1. 旧谷中村の跡地でサイクリングしながらいろいろ学べる
    (足尾鉱毒事件、田中正造、渡良瀬遊水池の自然環境など)

基本情報

駐車場 最寄り駐車場

雷電神社跡 基本情報(グーグルマップ・営業時間・口コミなど)

公式サイト渡良瀬遊水地 WATARASE YUSUICHI

所要時間 <60分〜>

お楽しみポイント

サイクリングで巡る旧谷中村の現在

歩きだと最寄り駅からでも30分以上歩く必要があるので、車で行きました。

駐車場につくと、自転車がずらーっと並んでいるのが目につきました。

「大人1人 4時間まで400円」と良心的な料金設定です。

(公式サイトに書いていないけれど、もっと安い料金もあって、2時間まで300円だった気がする)

親切なスタッフに説明を受けて、GOGO!

 

 

 

自転車はギアや荷台もついて快適。

地図を見ながら、旧谷中村を回りました。

自転車に乗るのはもう何年ぶり?っていうくらい久々だったので、新鮮な気持ちになりました。

30分もあればだいたいまわれると思います。

足尾銅山に運営によって出された毒を防ぐ対策の1つとして、渡良瀬川の下流域に遊水池をつくる計画がつくられました。

そのために渡良瀬遊水池は作られ、谷中村は廃村になったのです。

 

雷電神社跡

足尾の鉱毒問題の会議でもよく使われたそうです。

田中正造さんは死ぬときはココがいいと言ったとか。

 

延命院跡

 

ポストがあって、パンフレットや感想ノートがありました。

 

お墓の近くには古川なんちゃらと書かれた碑がありました。

足尾銅山を運営した古河工業から送られたのでしょうか。

下のほうには3匹のサルがいました。

「見ざる言わざる聞かざる」で有名な3猿でしょう。

日光からきたのは間違いなさそうです。

 

自然に観光 地域を盛り上げる拠点

せっかくの自転車を借りたので、渡良瀬遊水池の中心部をサイクリングしました。

ウィンドサーフィンが楽しそう。

公害問題と戦った田中正造さんが晩年生活拠点とした旧谷中村。

どうしてもマイナスのイメージが残りますが、今は・・・

希少で豊かな自然や生き物の象徴としてその価値を伝え、プラスのイメージがあります。

  1. ヨシ原
    (イネ科の植物)
  2. 野鳥
  3. 植物
  4. 昆虫

などがめっちゃ豊かで、マイナス以上にプラスのイメージが強いです。

 

旧谷中村や村民はある意味で、戦時中における日本の利益のために犠牲になりました。

田中正造さんらによって、その事実が世の中に強く訴えられたからこそ、今のプラスのイメージがあるのでしょう。

 

夏はちょっと暑かったです。

親切なスタッフによると、春や秋が人気でオススメというので、その頃にまた行きます。

関連記事

谷中村については、この動画がもっともわかりやすいと思います。

【NHKドラマ2014 足尾から来た女】足尾銅山の鉱毒事件や田中正造をざっくり学ぶ

もっと詳しく知りたければ、小説もあります。

城山三郎の 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 (角川文庫)