足尾銅山観光で学んだあと、足尾に緑を育てる会の植樹を体験しました。
これも足尾を知るのに欠かせない体験の1つで、足尾銅山観光と一緒に学ぶのがオススメです。
過去の反省を学び、希望の苗を植えて、未来を思います。
足尾の植樹をざっくりいうと・・・
- 約100年前の足尾銅山により被害を受けた山に、1.5m程度の苗木を植えるボランティア体験(緑化事業)。足尾に緑を育てる会 が約25年前よりスタート。毎年約1万人くらいが参加
- スタッフによる解説があり、地域の過去の反省も学べる。足尾銅山観光とならび、足尾を知るのに欠かせない体験の1つ
- 公式サイトから申込みできる
基本情報
所要時間 <90分〜>
学びポイント
苗木を植えることなんてめったにないので、植樹だけでも貴重な体験でした。
難しいことはないですが、一度聞いただけでは覚えられないほどの手順で、スタッフの方に指導してもらいながらやります。
ほんの一部とはいえ、もとの山へ戻す作業を体験できる仕組みとしてよくできています。
実際には事業を100年間続けても、回復するのは全体の半分ぐらいだとか。
一度ダメになってしまった自然をもとに戻すことの難しさを感じます。
植樹の作業後には、足尾銅山の公害でなくなった松木村跡へ。
かつては村があり人が住んでいましたが、今はお墓があるだけです。
足尾に緑を育てる会 会長の言葉が印象的でした。
会としての活動がスタートする前から、30年以上続けているとのこと。
今までのつらいことや苦労までも楽しそうに語っていて、会長のような方の地域への思いこそがこれからの足尾を作るのだと感じました。
地域の歴史を次世代へつなぐことはどの地域にとっても課題の1つです。
その点、足尾はよい仕組みができています。
もっと足尾を知りたいと思いました。
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この人の評価も、現地とは違うので聞いてみるとよいかもしれません。
【旧谷中村】足尾鉱毒問題の被害を受けた村は今、すぐれた自然環境の象徴「渡良瀬遊水池」です
わかりやすさならドラマがオススメです。
【NHKドラマ2014 足尾から来た女】足尾銅山の鉱毒事件や田中正造をざっくり学ぶ
小説なら、電子図書で読めるの城山三郎の 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 (角川文庫)