何年ぶりだろうか。
群馬 法師温泉長寿館(ほうしおんせん ちょうじゅかん)に、2018年冬にはじめて泊まりで行くことができました(日帰りでは数回行ったことがある)。
感想としては、宿泊こそ最高。
専門家のランキングでもいつも上位。
グンマー生まれの自分としては、ふるさとの誇りであり、温泉の質&情緒は日本一の宿のひとつです。
ざっくりオススメ
- グンマー奇跡の温泉
湯船のそこからブクブク源泉が湧きでていてしかも、41℃ぐらいでダイレクトに味わえる。グンマーの奇跡 - 建物自体が「国登録有形文化財」。
これぞ日本の宿。維持してくれてありがとうございます。 - 登山やハイキングにも対応(朝食時間変更・弁当など)
基本情報
公式サイト 法師温泉長寿館公式ページ
思い出話
値段は1番安くて2万弱〜と、少し高めです。
でもこの値段で予約が取れないほど人気なので、よいと思います。
安くしてしまうと、さらに予約取りづらくなってしまいます。
料理は、山の宿系で期待しちゃいけないと思っていましたが、すき焼きにしてまして、おいしかったです。
ボリュームもいっぱいで満足です。
あらためて感じるのが、古さを維持する大切さ。
もちろん簡単ではないけれど、それができているほど、観光としての価値が高くなります。
古さをマイナスにとらえ、建物や施設を一新するのか。
古さをプラスにとらえ、建物や施設をそのまま維持するのか。
法師温泉の先代も悩んだそうで、結果的には古さを重視したことで、これだけの人気宿になりました。
なんでもそれっぽくできてしまう時代に、作られた古さや雰囲気の宿は多いと思います。
でも、ここには古いほんものが残っています。
黒電話、部屋のふすま、壁、暖房など、今のものに絶対変えなくてはならないもの以外は、できる限り昔のものが残っています。
だからなんとなく、日本っぽいくていいなと感じることができるのでしょう。
落ち着く雰囲気になるのでしょう。
シンプルなことだけれども、日本観光の原点なのかもしれません。
歴史や文化の資源にも共通します。
人々が昔から大切にしてきたものを、いかに維持しつつ今の人に楽しんでもらえるようにするか、これができているところほど、個性が強調され、商売的にも次の世代の発展につながるのだと感じます。
1点だけ直してほしいのは、メインの混浴である「法師の湯」について、女性用の時間帯をもう少し長くすると女性ファンが増えると思いました。
いまも女性専用の時間帯がありますが、2時間は短すぎる気がします。
混浴に抵抗がある多くの女性は、宿泊してもこの時間しか名物の風呂に入るチャンスがないです。
今のままでも十分お客さんはいるんでしょうが、やはりまず女性に喜んでもらうのが基本です。
そうすればさらによい宿になると、生意気にも思いました。
わたしにとって高級宿なので、何度もチャンスはないけれど、また行きたいといつも思わせてくれるすばらしい宿です。