【尾瀬 至仏山 登山】幸運にも出会えたスペシャル雲海と、地元の親切な人

群馬県 尾瀬 至仏山(しぶつさん)に登ってきました。

山の位置(グーグルマップ)

尾瀬 至仏山 個人的な評価

眺め[A]

尾瀬ヶ原(おぜがはら)燧ヶ岳(ひうちがたけ)など、グンマー、福島、栃木の山々がよく見えました。
てっぺんだけでなく、登山の後半から景色がいっきに開け、写真を撮りながら楽しめました。

今回は奇跡的に雲海を見られたので余裕で「S」ですが、かなりレアな状況と地元の方に聞きました。

花[A]

7月中旬に行ったとき、10種類以上は見られました。

かわいらしい高山植物の宝庫。

 

グルメ[B]

名物の花豆ソフトしか食べられませんでした。
また行きたいです。

出会えた景色と、思い出話

今回のルートでは、登山口である鳩待峠(はとまちとうげ)から至仏山に登りました。

マイカーで行くと、鳩待峠までは直接行けません。

途中にある戸倉駐車場で車を停めて、バスかタクシーで行きます(どちらも料金はおなじ)。

ここで対応してもらった地元のタクシー会社のスタッフが親切でした。

片道20分、地域の詳しい案内をしてくれました。

ガイドかなーと思っていたけど、考えてみたらタクシー会社なので、しゃべらなくてもいいわけ。

実際に、担当された方は会社の中でもよくしゃべる方だとか。

登山客に親切に説明したところで、会社からの給料は変わらないと思います(変わるんだったら画期的)。

 

でもそうやって地域のファンを毎日少しずつ増やしているのでしょう。

こういう方の地道な努力がベースにあって、地域へ旅をする人が増えているのだと思います。

リスペクトせずにはいられません。

幸いにも帰りのタクシーも同じ方で、また幸いにも、助手席に座れました。

往復だったので、合計40分間もお話を聞けました。

もはやガイド料を払いたいレベル。

ガイド料を払いやすい仕組みがあったら、画期的です。

いろいろ話を伺いました。

  1. 尾瀬と東京電力さんの関係
  2. オコジョを見られたラッキー
  3. ナメクジが大きい
  4. 花豆ソフトは名物
  5. 秋は富士山が見えることも
  6. 登山ツアーの影響で、休日に登山者が1日1500人を超えることもあり、トイレなどが大渋滞した話
  7. 帰りにお店で食事をしたくても、夕方までにはほぼ閉まる

まだまだありますが、どれも興味深い話でした。

 

とくに登山ツアーについては、地元にお金が落ちていないので、あまり歓迎されていないように感じました。

地域の資源でたくさんのお客さんにきてもらっているのに、地元に金が落ちにくい仕組み。

現時点では詳しくわかりませんが、外部の会社や鉄道・バスなどに使われれるお金がほとんどで、地元にあまり落ちていないのだったら・・・地域の幸せへの貢献度が低いです。

ちょっと心配になりました。

たとえ登山者は満足でも、地元の幸せにつながらない観光は長続きが難しいです。

山奥で観光をがんばる地域にとっては共通の悩みですね。

 

では地元の旅館や飲食店がお金を使ってもらえるようがんばればいいかというと、人が少ない地域だと難しい事情もあります。

入山料の徴収は解決策の1つになると感じていますが・・・

どちらにせよ個人レベルではなく、地域レベルでの動きが必要になるでしょう。

 

とにかくわたしにできるのは、観光に行ってお金を使うときは、まず地元にお金が落ちることを優先すること。

よい旅は勉強になります。

ほかにも戸倉駐車場には親切な方がいました。

駐車場に車をとめると、スタッフがきてくれて、バスの出発時間を教えてくれました。

バスの出発時間はあまり気にせず、現場で勝手に確認してあとは待てばいいと思っていました。

でもこうして対応してもられば、貴重な旅の時間を有効に使えます。

ただし1点、このスタッフは電子タバコを吸っていました。

お客さんとは離れてたところですっているのですが、匂いや煙がまわりに漂っていて、NGです。

これさえなければ満点の対応だと思います。

 

とにかく雲海がすごい登山でした。

今回の登山の予定は前日に決まりました。

天気予報も微妙でしたが、想像以上の景色に出会え、ほかの尾瀬の山にも登りたい気持ちが強くなりました。