数年前に遠野へ行きました
今も遠野のイメージといえば遠野物語です
旅行者の多くもそのイメージを感じることを期待しているではないでしょうか
この本を読んで、森山大道さんがどういう気持ちで撮影するのか、その一部を知れました
またそれは観光においても重要なことが含まれているように思いました
遠野物語でまずポイントと思うのは、民俗学者 柳田国男が、じもとの先生たちに話をきいてまとめたってこと
よそ者の1つの視点、つまり柳田国男の記憶や願いが、観光としての町のイメージを作っている点です
記憶や願いがイメージをつくるのは、写真にもいえます
だから写真には、観光地の新しいイメージをつくる可能性があります
写真でふるさとを撮影するとき、ふるさとへ求めるイメージとはどういったものでしょうか
森山さんとしては・・・
子供の頃からの記憶の断片でつくられた、こうあってほしいという願い
みたいな感じでしょうか
そのイメージは、現実はだいぶかけ離れている場合がふつうです
地元の人は現実を生きていからです
写真にうつるのは現実
でもその現実には、記憶や願いも含まれている
記憶や願いと現実は違うものだけれど、当時の森山さんは、そのすりあわせをしながら撮影している